陰陽五行の話



気と心理(1)

気の観点でいえば、「気があう」ということの最終形は「愛」です。他人がこちらを好いているときに、それに気付いてしまうことがありますよね?不思議に思ったことはないですか?鬼神がそうしょっちゅう、ちょっかいを出す訳でもないでしょうから…。  

ここで前日本生理心理学会会長の柿木昇治先生に自然科学の分野から気の最大パワー・「愛」についてお尋ねしてみました

娥影:先生、どうして自分を好いている他人の心が分かるのでしょうか?

柿木:人間が何か物事をする時には必ずモチベーション(動機づけ)が必要です。モチベーションがはじめにあってはじめて成し遂げることにつながる。知覚にしても、ボーッとしているだけでは物を見ても全く覚えていないのですよ。反対に、モチベーションがあれば何でも見えてくるのです。

娥影:そういう経験、あります。ということはモチベーチョン=興味ということですか。

柿木:ま、そうとも言えます。モチベーションがある場合、人間の顔をみていたら好きな相手には目を閉じないのよ。まばたきをしない。嫌な相手にはパチパチ、いやいやって閉じるのだよ。

娥影:はあ、面白い話ですね。

柿木:文学的に表現すると瞳が輝くって言うでしょ、あれは瞳孔が開いた状態なのです。目玉のなかの黒い部分だよね。自律神経系の活動が活発になって特に副次的交感神経が優位になったって事なのですよ。

娥影:いやだー、せっかくの神聖な感覚が科学的に分析されるとまるつぶれですね。

柿木:そうかな?モチベーションさえあれば、年をとってもいつまでも若くいられるのですよ。瞳孔が開く。まばたきせずまっすぐ見つめる。色々と行動する。と、このパターンが大事なのです。 行動についてお話しはまた次回に…。