陰陽五行の話



運を良くする方法~開運の方法

1年の初めに人々は平素ほとんど縁の無い神社へ参拝にいく。
それは、自分自身や自分に関係のある人間の幸運をお願いするためです。 なかには稀に日本と世界の平和を願い、こうして年初めに祈願できる自分があることに感謝をささげる方もおいででしょう。人々は神に自分の重大事を心ひそかに祈ったり、書き記したりします。
その代価は投げ入れられる心ばかりの賽銭。最小価格で最高のお願いをするところが神社。ご利益は計り知れません。また、おみくじで運勢をみては一喜一憂。 これもまた可なり。易では生まれて死するまで長いスパンで、人生の「生旺老病死」を見ることができるのです。  

1日は夜明けがあり太陽は真上に来ると昼がきて夕刻には涼しく冷たい気がでて夜は暗く寒くなる。そしてまた次の朝が来る。1日1日の積み重ねがあって1週間あり、1週間が4回重なって30日で1ヵ月となり、これが12回めぐって1年となる。人生はこれと同じなのです。人間も一生のうちで大輪の花が咲く、最も旺じる時期は、1日の中では昼の時間と言えます。また、春夏秋冬もそうです。ということは結局毎年毎年良いことは続きませんし、悪いことも続かないということです。
人によって人生の流れ方は違いますが、天は等しく人々に幸福を与えています。

お金には縁はないけど精神的苦労の無い人。こういう人のことを「福」があるといいます。

強靭な肉体に恵まれ病気をしたことの無い人、これは「寿」に恵まれている。

心も体もぼろぼろだけど財産家、これは「禄」がある。

冷え切った家庭であるが社会的には名誉のある立場にある人には「官」が備わっている。

社会的には孤立しているかもしれないが知恵のある人、これは「印」を持つ。
人間はこのどれかにあてはまるはず。
昔から人々は「福禄寿」と書いたり刺繍したり彫ったりしてそれを願ってきました。それらは家の入り口に張られる祈願の紙であったり、家族の寝具に刺繍されたり、身に着けるめがねケースだったり薬入れだったり、財布だったりと様々なところにつけられていたり。
一方、「官印」といれられたものをみることはあまりありませんね。ということは、人々はまず、不安や悩みがなく健康でそして経済的安定を望んできたのです。



さて、あなたは「福寿禄官印」のどれとどれがあてはまりますか?
でも、自分にないものほど本当に欲しいものですよね。そのために、いかに開運するべきなのでしょうか。

開運の方法
天の定める自分の宿命通りに生きればいいのです。まずは自分自身がどのタイプに属するのかを知ること。例えば木・火・土・金・水の五行のどれになるか。
古人は自然を五行に分類していました。人間も自然の一部なのだから当然分けられるのです。 ではどうやって分類するのでしょう?  
それは、誕生日。生まれ出ずるのに親も選ばれなければ、生む方も生まれる方もその日は分かりません。誕生してはじめて陰陽も判明します。当たり前のごとく続く子孫の後続も生・旺・墓の繰り返しなのです。この生年月日は人間誕生の重大なるポイントです。  

この世の中は時間と空間とで成り立っているのだから、十干と十二支の組み合わせとなります。5千年もの間変わることのないこの教えは、不滅の宇宙の真実です。十干は、中国黄帝の時代に大撓(だいぎょう)という学者が天文観測の結果と生物との関係を明らかにしたもので、天の気をうけて植物が生育する状態を表し、天のエネルギーを十に分けて五行に配当してあります。
殷代には祖先の名を表したり十二支と組み合わせて日付に用いられていました。後に陰陽五行と結びつき、木火土金水と陽(兄(え))、陰(弟(と))に配され、日本では甲乙(きのえきのと)丙丁(ひのえひのと)戊己(つちのえつちのと)庚辛(かのえかのと)壬癸(みずのえみずのと)などと読みます。早い話、人間は、自分自身が太陽や月、風、水、大地と繋がっている自然の一部なのだと認識することが大事なのです。

また、紀元前3千年に古代中国の王、伏義が八卦を作ったとされています。天命が人王である伏義に降りたのでしょう。ちなみにこの頃日本は縄文時代でした。 結局、私が言いたいのは、易は人間がつくったものでなく、天から人間に教えられた真理なのだということ。これを解くに、世界中で様々な現象が起きてたくさんの人々が救われたことは歴史が証明している。人で言えば、老子・孔子・釈迦・モウゼ・キリスト・マホメット・空海・最澄など。近年では、特別な教育をされていない普通の人が神の言葉をしゃべったり、文盲の人が宇宙自然から本来の心のあり方や天下国家論など文章にしたりと日本でも新興宗教として存在しているのだから。

さて、本題の開運法は、自分の宿命を知り、過去はどの様であったか、また今後の人生をどう生きるべきかを知ることですが、大体十年単位で大運は変わるので、人生70年の大まかな流れを知ることが大事です。 若年運の人は若くして成功を手にいれますが、名声や富と引き換えに健康を害してしまい、その立場におれなくなったり、早死にする場合がおおいにあります。《「若年運の人」のお話を娥影の占いコーナーでご覧いただけます。》
波乱多く動乱期に強い人は、現在の様に先が見えない時代には強い精神力で進むことができます。また人生二人分生きる人もいる。このような人は過去の実績や立場をどこの時点で変化させるかが勝負。過去にこだわってコップの水を残したまま次の水を加えようとするならば、次なる新しい出発は叶いません。捨てる勇気があるかどうかにかかっています。開運は捨てるところから始まるのです。