陰陽五行の話



陰陽の国旗

中心の円は陰と陽をまわりの記号は天地水火を表します。すなわち乾坤坎離(けんこんかんり)。これは世の森羅万象を現しています。

自然に対して、また宇宙に対して深淵で敬虔なる姿勢が窺えます。
~老子の清浄経の第1章より~ 「老君曰 大道無形 生育天地 大道無常 運行日月 大道無名 長養萬物」 老君曰く 大道無形にして天地を生育し大道無常にして日月を運行し、大道無名にして萬物を長養する。
老子がいわれるには大道は本来形象なく天生じ地を育てる。そして感情なく日月陰陽を運行する。大道は名称で表記できないが陰陽を掌理し生成消長をもって天地間の万物を養成する。意味は、この天地は大道によって創造されたものである。大道とはすなわち無為の真理であり、万事万物が必然的に遵わねばならない径路である。
無形無象であるが内には玄氣(※1)奥妙(※ 2)が無限に含まれている。道の本体は先天に属し無為であるから声なく臭いも無い。情は後天に属しているから有為のものである。人間の情は自己本位であり感情的であるが大道の情は真理すなわち理であるから法である。故に絶対情は無情なのである。

日を烏(金烏[きんう])にたとえ、月を兎(玉兎[ぎょくと])にたとえる。日は離の卦に属し春夏秋冬の周流によって寒冷温暑となって旋転する。月は坎の卦に属し万類万物はこれにより栄枯消長、盈(み)ち欠けする。先天の大道は形もなく姿もなく、始まりも終わりもない故に名がない。先天の無極は絶対であり虚無である。そして無極大道は万物をとこしえに養育する。とある。 これが韓国の国旗なのです。奥が深い。
この国の歴史と照らし合わせるなら、人間はいかに罪多く日月の光を失っているでしょう。昨近の世界情勢も目先の利権に目がくらみ多くの血を流しました。世界の目は今、朝鮮半島に注がれています。最後の分断国家が世界に示す道徳哲学は、絶対神が導く現代のノアの箱舟となることでしょう。絶対情・無常からみると人間界の怨念うずまく感情は何なのでしょうか。なぜ人間のみ斯様な感情があるのか興味深いものです。 ※1玄氣:天の奥深い道理の氣 ※2奥妙:奥深くて非常にすぐれている