陰陽五行の話



十二支の特徴

自分自身を占うのに生まれ年の動物の特徴を当てはめることが多い。
例えば、年だとばたばた貧乏だとか。年だと水商売をすると成功するとか。これらはなんの根拠もなく言い伝えられているようだが、実のところ、この十二支は人間様と比べてひとつずつ足りないものがありそれが特徴となっているようだ。人間のみが全てをもつ霊長たるゆえんもお分かりかと。では、(ねずみ)は牙が無いので肉を食べない。米などを臼歯で食べるから凶暴性が無くおとなしい性格である。
は前歯6本のみで奥歯が無い。草を食べるのにこの6本の歯がカッターの役割をする。つまり包丁の代わりです。4つの胃袋を持って食べた草を胃袋から口に出し、また飲み込むことを繰り返して消化していくわけですから。だから丑は腹が大きい。腹ができている。筋金入りなのだ。
は肩がない。よく観察して御覧なさい。頭からすぐニョっとしなやかな足がついているから。その肢体は頭が通るとすーっとからだ全体がすり抜けていく。だから約束をすっぽかして知らん顔しておられるのは寅なのだ。
(兎)は唇が無い。そのままじかに口があくので大変おしゃべりが上手。アナウンサーとか話家になればいい。
辰は耳が無い。うろこが耳の代わりをして全身で音波を受けて反応するから、はやとちりしやすい。また訳もわからず騒ぎ出すのも特徴。
(へび)はくねくねと体をよじらせながら移動する。足がないから自由に飛び跳ねたりできない。行動的でないが、トグロを巻いてじっと何かを守ることができる。だから財産につながる。商売繁盛。入るものはじっと守って出て行くことがないのだから。
(うま)は胆が無い。肝っ魂が無いのでよく驚く。また足つめが丸くて円満な性格でもある。鬣(たてがみ)をなびかせて颯爽とした姿は、勇気の象徴でもある。
(ひつじ)は瞳がない。しぼりが出来ないので目に入ってくる景色すべてが映るけどぼやけてしまう。だからはっきりしない。おとなしい性質。何かが近づいてはじめてびっくりしている。しかしこの動物は古来より人間には大変貢献している。人間に質の良い乳を提供し、死を恐れない性格なので「いけにえ」に使われた。
(さる)は臀部(でんぶ)が無いから踏ん張れない。歩くとき手が逆さまになって歩いているようで危なっかしい。体力が続かないし忍耐力もない。人をごまかそうとする。申知恵がある。ある面、知恵がまわるのだ。
(いぬ)は牙があり肉食だ。食べた物がすぐ糞となって出てくる。胃袋が無いから、腹が無いのだ。だからすぐ噛み付く。が、犬の使命として人間に忠実で夜を守ってくれる。忠誠心があるのだ。
(いのしし)は豚のことでこれは筋が無い。熱しやすく醒めやすい性質。からだがもちもちとして好き嫌いなく何でも食べる。食っちゃ寝、食っちゃ寝をくりかえす。すぐへたばってしまうかもね。とこんな具合に十二支の特徴を並べましたが、貴方はどれに相当しますかしら。  御参考あれ。