陰陽五行の話



気のお話

ヨガでいう「ナティス」は、人体を循環する気の通路である気脈として、東洋医学で言う「経脈」と同じ観念です。伝統的にナティスは72,000あるといわれ、網のように体を庇護しています。経絡は、主要なものが12個あり、縦糸の経と横糸の絡が互いに絡み合っています。「スシュムナ ナディ」とは、左側気道から始まる陰気運「イダ ナディ(ida-nadi)」と右側気道から始まる陽気運「ビンガラ ナディ(pingala-nadi)」の中央に位置する中心軸のようなものです。

陰でも陽でもない中性。両端の2つのナディは体内で互いに7地点で交差し、らせん形で「スシュムナ ナディ」をぐるぐる巻いています。 そして、左右の2つのナディが交差する7地点(肛門・生殖器・へそ・胸・のど・額・脳天)の交差点を「チャクラ」と呼びますが、ここは人体のエネルギーの中心(人体内部の見えないエネルギーの結集地)であり、陰気運・陽気運・中気の3つの力が互いに合う合流点。
ヨガの呼吸法がどれだけ重要かがこれでわかりますね。 呼吸の内部循環路であるナディは網のように複雑に連結されていますが、正しく息を吸って吐く過程を通してだけ、この潜在エネルギーをすべて利用することができるのです。
息をするとき生じる生命力(プラナ)は霊的進歩の原動力となりますので、この潜在エネルギーを開発するための呼吸や瞑想をするときには、具体的な身体部位(チャクラ)に集中することが必要です。

ところで、チャクラはすべて、ハスの花の形に象徴されます。これは悟り・創造・進化を表しています。また、ハスは東洋医学と東洋の伝統修練法では、丹田として表現されています